お姉ちゃんとお兄ちゃんと。
あれは、小学生の時、
大好きな友達が、綺麗な千代紙で手紙のような折り紙を折ってくれた。
自宅の引き出しに、仕舞っておいたら、いつの間にか妹が、鋏でチョキチョキ。
怒れないのよ。怒ると妹が泣くから叱られる。
段々と、それに、慣れてきて、そんなの、日常茶飯事。
妹には全く悪気はなくて、お姉ちゃん大好きな素直なかわいい子に育った。
初めてのボーナスで買った赤いワンピース。
妹が着てみたい。ってw
したら、私よりずっとよく似合う。
初デートに着てくって、嬉しそうにしてたから、妹にプレゼントした。
普通に、何にも考えずに、あげるよ。って、言っちゃうのよ。
慣れるものなんだよな。
私は、ずっと、笑うのが下手で。
今でも、カメラを向けられると、うまく笑えてるか自信がない。
なぜ、そんなことを思い出したか?
またも、あちら界隈で、アルバムが、スマへの歌なんて、言い出したと知ったから。
その歌を贈ってくれた人の気持ち。
その歌を受け取ってくれた人の気持ち。
何も考えず、幸せに、思いつきで、貴方たちは、話してるだけなんだろうね。
ずっと、ずっと、それが、当たり前だったから。
お兄ちゃんのものは、全部全部、貰ってもいいの。僕のものなの。だって、お兄ちゃんは、優しいから。
私の妹は、今も大事な私の妹だし、いい大人になった今、お姉ちゃんにあげる、と、自分で作った野菜をせっせと運んできてくれるw
でも、スマはもう無い。何も返さず、壊して逃げ出した弟に、あげなきゃならないものなど、何もないと思う。