2月10日、日曜日
これは仮定の話。
太古、悪意のある噂は、出処もわからず、口伝えに、蔓延し、人を蝕んでいくものだった。
一昔前、紙媒体によって、噂は形をなし、顔のない悪意が、嘘を真実のように広め、人を蝕んでいた。
インターネット時代の初頭、それら無責任な情報を垂れ流す媒体は無尽蔵に存在し、その刃が何処から飛んでくるのかもわからぬまま、人は、傷つけられていた。
いま、その刃は、ほぼ同じ場所に存在するようになった。
そこ、を見ることで、どのような刃が、人に向けられているか、知ることができる。
情報は力だ。
敵を知り己を知れば百戦危うからず
己に向けられている刃を知ることは、次の手を考える余裕にもなる。
悪意を集めたのは、果たして悪意か?
智者にとって、本当に恐れるべきものは何か?
そんなことを、ふと、考えてしまった。