私信
戻ってきた日常
戻ってきてはいない日常
BGMに録画した歌番組を流しながら、久々に夜の街を車で走ってる
飲食店は再開してるけれど、土曜の夜にしては駐車場の車は少なく、以前は見なかった“お持ち帰り”の幟が目立つ。
木村さんのSONGS
スタジオ収録も、ギリギリ間に合ったんだろうか?
この収録も、あのライブも、掛け替えない、二度とない、宝石のような、一瞬だったのだろう。
僅か1ヶ月、でも、未曾有の病で、だけではなく、二度と会えなくなってしまった人も、たくさん、いただろう。
いつだって、時は戻らない、昨日と同じ明日は来ない。
当たり前の明日など、きっと誰にも、無い。
だからこそ、今が、掛け替えない。
たからこそ、明日は、新しく可能性に満ちている。
戻らない昨日に、後悔はあっても、
悔しくて悲しくて滂沱の涙を流しても、
涙をふいて、顔を洗って、新しい明日を生きていく。
昨日と違う今日に、明日に、見慣れた風景の中にある、少しの違和感に、ほんの少し心は傷んでも、前を向いて、歩いていく。
大切な、大切な、従兄弟が、
旅立った、と、
知らせを受けた夜。
音楽を、心から愛し、精一杯生きていた君を思う。
姉ちゃん、あんたのこと、絶対、忘れないからね。
最後になったライブ、行けなくて、ごめんよぉ。
また今度は、
無かった。
ごめん。
ごめん。
私事を、呟いてしまった。